井原慶子の挑戦!
2006年 06月 03日
最近、テレ朝の『sma station』でも紹介されて反響を呼び始めた日本人女性初のF1ドライバーを目指し、イギリスF3に参戦中の井原慶子。今年は、スポンサーにも恵まれ様々な環境においても素晴らしい挑戦の土台が整った。勝負とは不思議なもので、条件や技術が整ったところで、必ず好結果が生まれるとは限らない。これまで、完璧でない環境でもたたかいい続けてきた彼女が、より良い環境を手にしながら苦労している。
ヨーロッパからの情報を元に想像すると、「かなり精神的にダメージ受けてるなぁ」というのが本音だった。そんな彼女が一時帰国することになった。我々もできることを最大限協力したい気持ちだが、一体今の彼女をどのようにプラス方向に持っていくのか見当がつかないままの再会となった。
色々と話を進めていくうちに、私の中で「彼女、大丈夫だな」と思ったタイミングがある。それは、話を聞き、コーチングインフォメーションを吸収する謙虚な人間性がそこにあることがわかり、かつ、感情の変動によりどのタイミングでグッと集中し、目線を強めてくることがあった。いわゆるセルフコントロールができる。実はこのセルフコントロールは、一歩間違えば単なる思い込みや自分勝手ということに暴走してしまう厄介なものでもある。そんな中、3日間のパフォーマンスコーチングのセッションはとてもスムースにすすんだ。きっと彼女の中で「勝負に対する理解と挑戦すべく本質の対象」を見出してくれたはずだ。勝負の結果としては、まだ時間がかかるかな?と思っていた矢先、いきなり想像以上の好結果のニュースが飛び込んできた。井原慶子という女性アスリート、彼女の可能性は周囲の人々、そして本人が思う以上に大きく広がっているかもしれない。
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