神宮球場ヤクルトクラブハウスにて

デイオフの昼過ぎのヤクルトスワローズクラブハウスのある一室。伊東投手コーチと密会?雑談?そんなことはどうでもいい。それよりも首位を行く中日3連戦の幻想劇には本当に心身ともどもつかれきった様子。それもそのはずである。初戦を取り、願わくば3連勝といきたいところであった大事な勝ちゲームが第2戦だった。

中日はこの3連戦は計算できるピッチャーがいない。第2戦もヤクルトは私の傘下選手でもある2軍調整から上がってきた鎌田が7回まで好投し、7対1とリード。完全に勝ちゲームの流れだった。

(伊東コーチによると)「中日は以外に淡白なチームである。前半で点差がつくとあっさり試合を諦めたかのようにすんなり引き下がる」そんな中日に悪い意味での奇跡が起こってしまった。すんなり取っていればよかったゲッツーの一塁送球が乱れ、その流れで大量失点。おまけに、連投でつかれきっている中継ぎや押さえの五十嵐亮太までも継ぎ着込み、それも大誤算。6点差を土壇場で一気にひっくり返された。


b0004907_8384969.jpg私はこのとき、選手関係者席(ネット裏2階席=全貌が一目で見渡せる場所)で観戦していた。好投の鎌田には余力があるように見えたし、6点差でまさかあそこでわざわざ勝利の方程式にこだわる必要も無いのでは。。。と思えた。

翌日の試合開始直後、ヤクルトクラブハウスでマネージャーと雑談。「昨日のダメージは選手、コーチ陣ともに精神的に厳しいね」。そんな、悪夢後の第3戦。私は連夜でこの試合をスタンドで見守った。この日は、前日の2階席ではなく、ベンチのコーチと同じ視線になれるベンチ上の席を土橋選手に譲ってもらい観戦。昨日の投手交代も、私が単に客観的に試合を見れる席にいたからではないかという思いから、この日は同じ目線が良いと思ってのこと。

試合は、ヤクルトが岩村の4試合連続ホームラン等で5点差のリード。前日同様、2軍からあがりたての石堂が好投していた。私が見たいのは問題の7回からの投手リレーである。前日の悪夢、連投の疲労を考えると、後に出す投手がいないのである。また、自信喪失にもなりかねない五十嵐亮太を休ませるか、それともあえて登板させるかもみものであった。先発の石堂は良かった。しかし、伊東コーチはマウンドへ。そして、河端にスイッチ。ということは、最終回に五十嵐亮太をつぎ込む予定だ。

昨日の悪夢はゲッツーを狙った際の1塁悪送球。全てはここから始まった。な、なんとこの第3戦も8回表に全く同じ形の悪送球が生まれ、失点。そしてその後3ランを浴びて一気に同点となった。投手を交代させた直後の出来事であった。しまいにはやはり五十嵐亮太を9回のマウンドに。運良くヤクルトは再び3点リードの場面。五十嵐は疲労からか、全くストライクが入ららず、満塁のピンチ。

「満塁ホームランが出てしまったらどうしよう」程度の空気ではなかった。はっきり言って、出て当たり前くらいの最悪の流れを強烈に感じ取ったのは私だけではなく、きっとベンチ内にも衝撃は走っていたはず。何とか4番を討ち取った後、なおも満塁で中日の森野の打球は左中間へ舞い上がった。悪夢がかなう瞬間とも言えた。が、フェンスぎりぎりで打球は失速。ゲームセットとなった。

「勝利と敗北の結果は違ったものの、ゲーム運び、ミスの種類、タイミング、きっかけ全てが、同じ形で現れるのは本当に悪夢の世界だった。それでも、勝ちという結果を手にし、3連戦を勝ち越せたヤクルトには、まだ優勝という脈があるのかもしれない」そんな、夢物語を伊東コーチと語り合いながら、これからの8月決戦に臨む。

皆さん応援をお願いしますといいたいところだが、救援をお願いしますが本音です。。
by shuichi_sugisawa | 2004-08-19 02:08 | Comments(0)

アスリートやアーティストとの交流から素敵なお話を紹介します


by shuichi_sugisawa
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30